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水彩絵具の耐光性テスト@自宅

  • Writer: Yuiko Hosoya
    Yuiko Hosoya
  • Jun 23, 2021
  • 2 min read

少し前のブログで水彩絵具を使う際には耐光性を意識することが大切である、みたいな記事を書きました。


私は、昨年から手持ちの絵具でLFII(美術館展示環境で50年~100年、色あせない)以下のもの、あるいは耐光性情報や顔料情報がない絵具に関するテストを自宅でしています。


昨年は、マストーン(濃い目に溶いた色)のみでのテストしか行っていなかったので、今年はマストーンに加えて、薄めに溶いた色味もテストしています。


4月1日から初めて、6週間ごとに結果を確認しています。スキャナーの性能があまりよくないので、信頼性に欠ける気もしつつ、自分の目を信頼しつつ判断しています。6週間目に退色が見られた色はなかったので、私の持っている絵具に関して言えば、LFIIというラベル表示は信頼していいということだと思います。


本日12週間目の確認日でした(3ヵ月)。テストしている色はこちらの記事に書いてあります。


退色の見られた色

水彩絵具

まっち絵具:イエロー(顔料不明)

ホルベイン:バンダイキ・ブラウン(NBr8)


顔彩

吉祥顔彩:鮮光黄(顔料不明)


まっち絵具のイエローは、3週間目には確認できなかった退色がはっきり見えてきたような気がします。まっちの顔料情報はラベルには記載されていません。しかし枯葉庭園さんがメーカーに問い合わせをされて、詳細情報を掲載して下さっていますので、興味のある方は是非。ホルベインのバンダイキ・ブラウンは、NBr8という有機天然土で、耐光性にやや劣ることはよく知られているものの、ホルベイン社のラベルは「***(★4つ中)」となっており、「***」がLFの何に相当するのかよく分からなくなったため、テストしてみた次第です。


どちらもLFII(夏の日差しで6~8週間)くらいですかね。逆に言えば、他の色はラベルではLFIIでありながら、まだ退色が見られないので、(PR83という、退色することで有名な赤色も、まだ退色していません)、LFIに近いLFIIということでしょうか? テストは秋まで続きます。(顔彩は、スキャン解像度を間違ってしまったので、画像掲載は見送りにします。)



lightfastnesstest
耐光性テスト スキャン画像


 
 
 

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